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高石あかり、感涙しながら登場「朝ドラヒロインになるのが夢で」次々作「ばけばけ」異例生中継で

日刊スポーツ 2024年10月29日 13時28分

NHK大阪放送局は29日、大阪市の同局で次々作の25年度後期連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロイン発表会見を開き、俳優高石あかり(21)に決まったと発表した。

会見の模様は、同局総合「列島ニュース」(月~金曜午後1時5分)で放送され、ヒロイン発表会見としては、極めて異例の全国生中継となった。

ヒロインとして紹介された高石は、登場するなり涙。なかなかコメントができず、やっと「ありがとうございます…ちょっと」。本人いわく「涙もろくない」そうだが、「私の中で朝ドラが大きなものだった」と理由を打ち明けた。

意気込む思いは衣装にも込めた。和装での登場に「時代が明治ということで、お着物を着させていただきました」。そして、絵柄についての説明を続けた。ハナミズキとわすれな草が刺しゅうされた純白の着物には、それぞれの花言葉「感謝と返礼」「私のことを忘れないで」の気持ちを込めたという。

「わすれな草は、私のこと忘れないでという花言葉があって、何者でもない自分がこうして今ここに立って、皆さんに覚えていただけるような人になれるようにという気持ち。ハナミズキは感謝と返礼っていう言葉があって。いろんな方に支えられて私は生きてきているので、今この場で少しでも感謝の気持ちを返せたらという気持ちで、今回この服を選びました」

あらためて今の心境を問われると「もう頭が真っ白で。すごい、本当に目の前が真っ白になる。真っ白に見えてるよ。見えてるんです」。ヒロイン決定を聞いた瞬間については「その時は感情が追いついてこなくて、でも、1人になった時にもうボロボロと1人で粛々と泣いていたという感じ」と振り返った。

あこがれ続けた朝ドラのヒロインには「生きてて苦しいとかある中で、朝ドラヒロインっていう明るさだけじゃなくて、苦しい部分をどうやって乗り越えていく姿勢がかっこいいなってひかれていた」。オーディションに臨んだのは「舞いあがれ!」「あんぱん」に続いて、今回が3回目。朝ドラ歴代3番目となる2892人の応募者の中から、9月にヒロインに決まった。

「子供の頃から漠然と俳優を夢見てきた。『あなたの朝ドラヒロインになった姿を見たい』と言ってくれた大好きな小学校の(担任の)先生がいて、それだけを夢見て、今ここに立たせていただいている。早く自分の口から言いたい」と“三度目の正直”を喜んだ。

会見ではヒロイン発表に先立ち、脚本のふじきみつ彦さんが取材に対応し「いい意味で初々しい。どんどん化けていく才能、ポテンシャルを秘めている」と話していた。

同ドラマは松江の没落士族の娘で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルに描く。脚本家は、ふじきみつ彦氏。ヒロインについては「オーディションで選出する」としていた。【阪口孝志】

◆高石(たかいし)あかり 2002年(平14)12月19日、宮崎県宮崎市生まれ。16年にダンス&ボーカルグループ「a-X’s」でデビュー。18年に卒業後に女優活動を本格化し20、21年に舞台「鬼滅の刃」シリーズで竈門禰豆子役を演じて話題を呼んだ。21年から映画「ベイビーわるきゅーれ」シリーズにも主演(伊澤彩織とダブル主演)。今後も「スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナルハッキングゲーム」(11月1日公開)、「私にふさわしいホテル」(12月27日公開)、「遺書、公開」(25年1月31日)と映画公開作も控えている。趣味は歌、ダンス。身長160センチ。

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