国民民主党の玉木雄一郎代表は29日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、元テレビ朝日社員、玉川徹氏の番組中でのコメントに反論した。
玉川氏はこの日放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。同番組は、衆院選で自民党が与党過半数割れに陥ったことで今後の展開がどうなるかを特集した際、改選前から4倍の28議席と大躍進し、今後キーマンとなる国民民主党の動向に触れた。その際、玉川氏は、同党の玉木雄一郎代表に入閣やポスト獲得などの思惑があるのではないか、という趣旨のコメントをした。
玉木氏はXで、玉川氏のコメントを指摘した投稿を引用する形で「モーニングショーでそんなこと言ってるんですか!ポストなんか欲しくありません。今、私たち国民民主党が欲しいのは、国民の『手取りを増やす』経済政策の実現です」と主張した。
その上で「玉川さん、取材しないでしゃべらないで取材に来てください!」と、玉川氏に呼びかけた。
玉木氏はこの投稿後に行った定例会見でも、「連立政権入りはないという理解でいいのか」と問われ「ありません」と明言した上で「某民放の朝のワイドショーで、私が何か入閣したいとかポストがほしいなどとコメントされていたやに聞いているが、まったくありません。取材してから言っていただきたい。そういうことを公共の電波で取材もなく言うことはやめていただきたい」と反論した。
その上で「私たちが欲しいのはポストではなく、手取りを増やす、国民の懐を潤す経済政策の実現が欲しいんですよ。そのためにやるべきことはすべてやりたいと思っている」と主張。「野党の議席が増えたことは、国民からしたら関係ない。暮らしをどうしてくれるかの、政策としてちゃんと実現してくれるかがいちばん関心事だと思う。ポストや政権の枠組みは、多くの国民には関係ない」とも述べた。
各社の報道では、少数与党になった石破政権の今後の政権の枠組みをめぐり、さまざまな見方が指摘されている。