将棋の西山朋佳女流3冠(白玲・女王・女流王将=29)が30日までにX(旧ツイッター)を更新。霧島酒造杯第46期女流王将戦3番勝負第3局で、福間(旧姓里見)香奈女流5冠(清麗・女流名人・女流王位・倉敷藤花=32)の挑戦を受け、不戦敗でタイトルを防衛したことについて言及した。
日本将棋連盟は29日、女流王将戦3番勝負第3局について、福間の不戦敗と発表。現在妊娠中の福間から、体調不良のため対局が不可能との申し出があり、開催委員会による協議の結果、決定した。これにより、第2局(10月15日、同所)に次いでの不戦敗で対戦成績を2勝1敗とした西山の防衛と、3年連続5期目の獲得が決まった。
西山は「女流王将戦も防衛という形になりました。0-1での防衛は複雑な思いですが、クイーン称号獲得は名誉なことと嬉しく思っております」とつづった。
続けて「来年またタイトル戦にて囲碁将棋チャンネル様、霧島酒造株式会社様、BTVケーブルテレビ様にお世話になれることが決まりましたことを喜びたいと思います。長年に渡りお世話になっております関係の皆様に感謝申し上げます」と記述。
続けて「福間女流五冠とは来年、リコー杯女流王座戦などで対戦の予定となります。今回観戦を楽しみにしてくださった方々に良い内容の将棋をお見せできるよう精進します。ありがとうございました」と締めくくった。
福間は11月17日から来年2月12日まで出産のため、休場が決まっている。今月に入り、ヒューリック杯第4期白玲戦第5局(19日、札幌市)と第6局(26日、東京・浅草)も体調不良で不戦敗となり、西山が防衛している。11月には伊藤沙恵女流四段(31)の挑戦を受ける、倉敷藤花戦3番勝負が5、7、11日といずれも大阪市で予定されている。