綾瀬はるか(39)が1日、都内で開催地委の東京国際映画祭ガラ・セレクションに出品された主演映画「ルート29」(森井勇佑監督、8日公開)舞台あいさつで、共演の大沢一菜(13)の自宅に遊びに行って、母の手料理を食べたと明かした。
「ルート29」は、森井勇佑監督(39)が詩人・中尾太一氏の刺しゅう「ルート29、解放」からインスピレーションを受け、映画の舞台となる姫路と鳥取を結ぶ一本道の国道29号線を約1カ月間旅して脚本を完成させた。綾瀬は、他者と必要以上のコミュニケーションをとることをしない中井のり子(トンボ)大沢はのり子と一緒に姫路から鳥取まで一本道の国道29号線を進んで旅をする木村ハルを演じた。つながった」と撮影を振り返った。「虫が多く、道にカエルが歩いていたり。昆虫を捕ったりして仲良くなりました」と大沢との関係性を構築した過程を明かした。大沢も「一緒にお祭りに行ったり、ご飯を食べたりしました」と笑顔で蛇立った。
先だって行われたイベントで、綾瀬に家に遊びに来て欲しいとリクエストした大沢に「うちに遊びに? というのは実現?」と質問が出た。大沢が「この前、実現しました」と認めると、綾瀬は「すぐ、日程、いつがいいですか? と言ってくれて、楽しくて一緒にばば抜きしたり、お母さんの手料理をいただき、楽しかった」と笑顔で振り返った。大沢も「(母は)結構、喜んでいました」と満面の笑みを浮かべた。
綾瀬は、カンヌ映画祭コンペティション部門に出品された15年「海街diary」(是枝裕和監督)で世界3大映画祭を経験しているが、01年の7月期の日本テレビ系ドラマ「金田一少年の事件簿」で俳優デビュー以来、23年で意外にも東京国際映画祭への参加は初めてだった。綾瀬は「緊張しました…何か、お客さんや来てくださるマスコミの方の距離が近く、活気もすごくて…あぁ、これは映画のお祭りなんだなと感じました」と感想を語った。
◆「ルート29」 のり子(綾瀬はるか)は、鳥取の町で清掃員として働いている。ある日、仕事で訪れた病院で、入院患者の理映子から「姫路にいる私の娘をここに連れてきてほしい」と頼まれ、単身で姫路へと向かう。理映子から渡された写真を頼りに、のり子が見つけることができたハル(大沢一菜)は、林の中で秘密基地を作って遊ぶような風変わりな女の子だった。初対面ののり子の顔を見て、「トンボ」というあだ名をつけるハル。2匹の犬を連れた赤い服の女、天地が逆さまにひっくり返った車の中に座っていたじいじ、「人間社会から逃れるために旅をしている」と語る親子、久しぶりに会った姉など、さまざまな人たちと出会いながら、姫路から鳥取まで一本道の国道29号線を進んでいく2人の旅が始まった。