漫才コンビ「銀シャリ」橋本直(44)が1日、大阪市の紀伊国屋書店グランフロント大阪店で、初エッセー集「細かいところが気になりすぎて」の取材会、サイン会に出席した。
同書は、雑誌「波」で連載されていたものに、書き下ろし「結婚」を含む全20編を収録。各テーマに相方鰻和弘(41)の4コマ漫画も寄せられている。
漫才でも、いかんなく発揮している「細かいところが気になる」性格を文章で表現。橋本は「性格的にはしんどいですけどね。湧き出てくるから無理」と半ば自虐しながらも、「めっちゃ細かいところをルーペ的に拡大して書けた。『あるある』『分かるわ』と共感していただけると思う」と仕上がりに自信をみせた。
身近なお笑い芸人からも「『めっちゃ橋本さんや』って言われます。自分自身では分かってないけど」と、橋本らしさがにじみ出ている。
本を読んでほしい芸人については「細かいところが気になる人。兵動さんとか」と矢野・兵動の兵動大樹を挙げる一方で、「和牛の水田には見てほしくないですね。もっとネチネチしてそう。あいつ、細かいところが俺より気になるから。でも、水田君なりの視点だから、それはそれで聞いてみたい」と話した。
自身も書くことで「ストレス発散になってるし、書くっておもしろい。新たな吐き出し口ができた」と喜ぶ一方で、「新潮社さんにお声をかけていただいて、ご迷惑をおかけしないように初版だけはさばきたい」とコンビの仕事とは別のプレッシャーもあるようだ。
幸い、担当者によると、10月30日発売の初版6000部は「初速はいいです」とのことで、重版にも期待がかかる。橋本は「ネチネチしてて、柔術の関節技みたいですけど、日々仕事とかプライベートでストレスがたまっている方も、僕の細かいところ、うるさいところに乗っかってストレス発散していただけたら。日常のニッチなことなので、僕のことに興味なくてもおもしろいと思う」とアピールしていた。