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元海上自衛隊芸人が単独ライブ 女性ガスマスクタレントとマニアックネタ 笑いで海自に恩返し

日刊スポーツ 2024年11月11日 5時0分

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

元海上自衛隊芸人の雷ジャクソン高本剛志(48)が2日、大阪市のDAIHATSU心斎橋角座で単独ライブ「護衛艦たかもとLIVE vol.01~うれC-1輸送機、飛行甲板に着艦せよ!~」を開催した。

嵐を呼ぶ男なのか…。当初、8月31日に開催予定だったが、超ノロノロで広範囲に大雨をもたらした台風10号の襲来で延期に。もう台風も来ないだろうとこの日に仕切り直したが、台風21号崩れの低気圧と前線の影響による大雨…。ゲスト出演の軍事サバイバル研究家でガスマスクタレントのらんまるぽむぽむタイプαが新幹線遅延の影響を受けたものの、高本は「また台風来たら、もうやんねーと思いましたけど、ライブが始まるまでに、(雨が)あがってくれたので」と何とか開催にこぎつけ、ホッとしていた。

公演では、高本が落語家海遊亭よそろとして、「寿限無(じゅげむ)」の海自バージョンネタを披露。らんまるぽむぽむタイプαとのトークコーナーでは、サバイバルゲームや銃の話題で盛り上がった。

日ごろの鬱憤(うっぷん)をぶちまける“爽快艇(そうかいてい)”のコーナーでは、高本が「YouTubeで『ようそろ(船を真っすぐ進めることを意味する航海用語)、ようそろ』言ってたら、姪っ子に“ようそろおじさん”って呼ばれた」「『海猿』は海保や! 何回も言うてるやろ!」とぶちまければ、らんまるぽむぽむタイプαも「やすこも、ちっぴぃちゃんズも第1ほふくをするけど、第4ほふくだと膝がすりむけるのが分かった」など、とにかくマニアックなネタが飛び交った。正直、分からない専門用語も多い。

聞けば、客層の半数近くが「海上自衛隊の方や艦船の後援会の方ですね」。

実際、公演でも高本が「銃って意外と当たらない」と言うと、すかさず「当たるわ!」とツッコんだり、らんまるぽむぽむタイプαの私物エアガンコレクションの名前を当てるなど、“専門家”目線で楽しんでいる観客の姿があった。

海自時代があるから、今がある。高本は恩返しも込めて、入隊希望者が減っている自衛隊に広報で貢献したいという気持ちは強い。

曜日感覚を失わないために毎週金曜日にカレーライスを食べる話は有名だが、海自グルメを紹介したり、全国の海自基地を巡ってみたり。取材可能な護衛艦や潜水艦に潜入して、思い出話とともに最新技術や設備を紹介したりと精力的に活動しており、東京・市ケ谷の防衛省関係者からも評価されているという。

中台間の緊迫などもあり、海自が担う役割は重い。軍事の話は難しさもあるが、平和と安全のために必要な知識だ。高本を通して、笑いの形から理解を深めるのも悪くないと思う。【阪口孝志】

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