斎藤工(43)が5日、都内で開催中の東京国際映画祭で行われたエシカル・フィルム賞授賞式に審査委員長として出席した。
同賞は、映画を通して環境、貧困、差別といった社会問題への意識や多様性への理解を広げることを目的に23年に新設。斎藤と、学生応援団審査委員として大学院生2人、大学生の3人が審査委員会を結成し、ノミネートされた3作品を鑑賞、審査し、ベナン・フランス・セネガル合作映画「ダホメ」が選ばれた。
斎藤は「改めて作品を見たくなった、素晴らしい審査会だった」と審査会を絶賛。「様子を録音しておりまして、どういう形になるか分かりませんが、プロセスを公開したい」とまで明言した。
斎藤自身、俳優、映画監督に加え、被災地や途上国での移動映画館や撮影現場での託児所プロジェクトを展開するなど、映画の普及、映画業界の改善、活性化に尽力してきた。今回の審査会を経験し「漠然と遠くに広げるのが、映画の社会的意味と思っていたが、今回の貴重な経験を経て、どういう方に届けていくかが、社会的な映画の意味合いに、たどり着くのではと教えていただいた」と熱く語った。