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カギは7つの激戦州 トランプ氏もハリス氏も注目ペンシルベニア州では「ごみ」騒動 米大統領選

日刊スポーツ 2024年11月6日 13時14分

歴史に残る大激戦といわれる2024年の米大統領選は5日夜(日本時間6日朝)、開票作業が始まった。米大統領選は、全米の50州とワシントンに割り当てられた計538人の選挙人のうち、過半数270人を獲得した候補者が勝利となるが、米CNNは特別報道番組で、民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)と、4年ぶりの返り咲きを目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)がそれぞれ「勝利確実」とみられる州を、相次いで報じている。

事前に、それぞれの候補の勝利が確実視されていた州がある一方で、米メディアなどによると、2人のどちらが勝利に近づいていくか、大激戦の鍵を握るとみられているのが、7つの激戦州での推薦人をいかに獲得できるか、ということだ。

その7州とは、アリゾナ州(選挙人11人)、ネバダ州(同6人)、ウィスコンシン州(同10人)、ミシガン州(同15人)、ペンシルベニア州(同19人)、ノースカロライナ州(同16人)、ジョージア州(同16人)だとされている。

特に最も選挙人の数が多いペンシルベニア州の勝利は両陣営が重視しており、最終盤まで大接戦となることが予想されている。ハリス氏は選挙戦最終日の4日(同5日)、ペンシルベニア州の最大都市フィラデルフィアに入り支持を訴えた。また、人気歌手レディー・ガガも応援に入り、ピアノを弾きながらハリス氏への支持を訴えた。トランプ氏も最終盤には同様にペンシルベニア州に入って支持を訴えている。

ただ、このペンシルベニア州をめぐっては、選挙戦のさなかの10月27日(現地時間)にトランプ氏が同州で開いた集会で、スピーチした支持者のコメディアンが「みなさんは知っているかどうか知らないが、海の真ん中に『ごみの島』がある。それはプエルトリコというんだ」と発言。プエルトリコを「ごみ」呼ばわりしたとして、大問題になった。プエルトリコ系の同州の有権者は600万人近いとされ、トランプ氏陣営はこうした有権者を敵に回したといわれた。

ただこの発言後、ハリス氏を支える立場のバイデン大統領が、支持者とのオンライン会議の中で「私が目にする唯一のごみは、トランプ氏の支持者だ」と発言したと報じられ、さらなる騒動に発展した。

CNNによると、トランプ氏は5日夜に出演したラジオ番組でも、ペンシルベニア州を重視する観点から、同州の支持者に向けて投票に行くよう呼びかけたという。

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