4年ぶりの返り咲きを目指して米大統領選に立候補した共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)は6日未明(日本時間同日午後)、フロリダ州のウエストパームビーチにあるコンベンションセンターに現れ、集まった支援者を前に演説した。「これから素晴らしい4年間になる。第47代大統領を選んでくれたみなさんに、感謝を申し上げる」と述べ、最終的な結果は確定していない中で、事実上の勝利宣言をした。
トランプ氏は、コンベンションセンターにしつらえられたステージに、家族や親族、スタッフら多くの人々とともに上がり、演説した。一時は不仲説も報じられたことがある、グレーのスーツ姿のメラニア夫人とは手をつないで登場し、ほほえみ合った。勝利宣言の中でも、メラニア夫人への感謝の言葉を口にした。
また、その横にはメラニア夫人との間に誕生した長男バロンさんの姿もあった。現在19歳とみられるバロンさんは、長身のトランプ氏を上回る2メートルあまりの身長で、若いころの父親に似たマスクのイケメンで知られ、注目を集める存在だ。紺のスーツ姿のバロンさんも政界入りが取りざたされるなど、今後の進路に関心が高まっている。
またCNNによると、トランプ氏と元妻の間に生まれた長女で、トランプ政権時代に大統領補佐官を務めたイバンカさん(43)も夫のクシュナー氏とステージに姿をみせた。イバンカさんについて、トランプ氏は溺愛しているといわれていたが、大統領退任後、トランプ氏にさまざまな問題が浮上した後、イバンカさんは父と距離を置いているとされ、今年7月、トランプ氏が共和党の大統領候補に指名された場にも、姿は確認されなかったという。
ステージには親族やスタッフに加え、今年の全米オープンゴルフで優勝したブライソン・デシャンボーや、米総合格闘技団体「UFC」のCEO兼社長でプロモーターのダナ・ホワイト氏も登壇し、トランプ氏から紹介を受けた。ホワイト氏は「彼と彼の家族ほど、この立場にふさわしい人はいない。だれも彼を止めることはできなかった。最も強靱(きょうじん)で努力する人物には、この結果がふさわしい」と、称賛のスピーチを行った。