タレント中山秀征(57)が6日放送のABCテレビ「これ余談なんですけど…」(水曜午後11時17分=関西ローカル、TVer配信あり)に出演。関西が誇る伝説タレントの“ブチ切れ退場”事件を明かした。
中山は同局制作のテレビ朝日系バラエティー「大発見!恐怖の法則」で故上岡龍太郎さんと共演した。
番組は身近にありながら知られていない「恐怖の法則」を、実験VTRと激論で検証するというものだったが、企画変更で方向転換することになったという。
「収録が始まって、お客さんも入ってます。(同じく司会の)加藤紀子ちゃんもいて。ある程度進行していった時に上岡さんが『私はね、こんな番組をやるためにこの仕事を受けたんじゃないんだ。私は帰る』って立ち上がって帰った」
中山は上岡さんが戻ってくると思い番組をつないだが、スタッフも上岡さんを追いかけて出ていってしまい、「いるのは私とゲストとお客さんだけ。結局、帰ってこなかった」。
結局、番組は打ち切りとなったが、「上岡さんが乗りに乗ってる時代だった。キレキレのやることなすことお見事だった。上岡さんのしゃべりには感心しかなかった」と振り返った。
上岡さんは母を亡くした際の経験から、オカルト嫌いとして知られており、加えて、自身の主義に反することに迎合しない姿勢を貫いた。事前打ち合わせとは違う方向に進んだことで、許せなかったようだ。
また、関西での大物タレントとのからみが多かった中山には、共演者が番組中に帰った話はこれだけでは終わらない。
「たかじんさんも私と一緒の時に帰られました」
故やしきたかじんさんも番組中に帰ってしまったという。
「『たかじんnoばぁ~』の東京版ができるんですよ。たかじんさんが料理を振る舞う深夜番組の生放送。ゲストが僕と大竹まことさんだった」
中山は、たかじんさんの番組で現場にも緊張感があったといい、「ちょっと、アレ」「ぼそぼそ」「お前に聞いてんだよ。味の素ないんかい」「ぼそぼそ」「味の素ないんか聞いてんねん」と、たかじんさんとフロアスタッフとのやりとりを再現。
結果、たかじんさんが「お前に聞いとんじゃー」とフロアスタッフにブチ切れ、そのまま帰ってしまったという。生放送のため、たかじんさんが帰ってくるものだと信じ、「レシピを見ながら料理を作ったんですよ」と大竹と2人で番組をつないだが、結局、たかじんさんは帰ってこなかった。
中山は、当時はテレビ局同士のつながりがおもしろかったと振り返り、「テレビ朝日で起きた事件を、翌週、『上岡龍太郎にはダマされないぞ!』っていうフジテレビの番組で、ゲストがたかじんさんだった。その時のセットが全部、味の素。上岡さんが『たかじん!これで帰らんやろ?』って言ったんですよ。たかじんさんも『こんなにはええわ』と言ってました。テレ朝の事件をフジテレビで回収する。2大巨頭ならではかもしれませんけど、スタッフも遊び心ありますよね」と懐かしんでいた。