自民党は7日、大幅に議席を減らして少数与党に転落するきっかけとなった先月の衆院選の後、初めて所属議員が一堂に会する場となった両院議員懇談会を、党本部で開いた。
派閥裏金事件を受けて後任を得られず、無所属で出馬した萩生田光一元政調会長ら候補者の政党支部側に、公認候補と同額の2000万円を支給する判断をした森山裕幹事長も出席。森山氏は「さきの衆院選では先生方に大変なご努力をいただいたが、いい結果を出せなかった。強く責任を感じている」と述べた。
「選挙においては多くの国民のみなさまに厳しいご批判をいただいたことは、厳粛に受け止めなければならない」とも述べた。
政治とカネへの逆風の中での選挙戦となったことについて「国民のみなさんに十分なご理解を得られなかったことについても、心からおわびしたい」と述べ、落選した候補者やそれを支える組織を念頭に「しっかり耳を傾けながら、丁寧な党運営に務めて参りたいと考えている」とも述べた。森山氏は終始うつむきながらあいさつした。
会は2時間予定され「ガス抜きの会」と冷ややかな声も出ているが、森山氏とともにあいさつした党総裁の石破茂首相は「いろんなご意見には、より謙虚に丁寧に耳を傾けたい。お声を、決して無駄にすることないようにしたい」とも述べた。
会には、衆院選で初当選した大空幸星氏ら新人議員も参加した。また、裏金問題を受けて非公認となり無所属で東京24区に出馬し、当選した萩生田光一元政調会長の姿もあった。