先月の衆院選で初当選した自民党の大空幸星衆院議員(25)は8日、自身のX(旧ツイッター)を更新。公示前から56議席減の惨敗で少数与党に転落するきっかけになった衆院選を総括するため、同党が7日に開いた両院議員懇談会に出席し、意見を述べたことを報告した。
同懇談会では、当初予定の2時間を1時間以上オーバーし、50人以上が意見を述べた。出席した石破茂首相や森山裕幹事長ら執行部に厳しい意見が寄せられ、首相らは時期を見極めて辞任すべきとの退陣論も出た一方で、不満や批判を出し尽くすための「ガス抜きの場」ととらえる、冷めた意見も聞かれた。
大空氏は、両院懇について報じたネットニュースを引用しながら「自民党で昨日は青年局の意見交換会と、15年ぶりの両院議員懇談会が開催され、新人ではありますが挙手・発言しました」と投稿。「まず申し上げたのは、懇談会のアウトプットについて。もしこの懇談会を『ガス抜き』と思っているのであれば、自民党に未来はありません。執行部には、『聞いて終わり』ではなく、意見を集約した上で具体的な行動に移すようお願いしました」と明かし、ガス抜きではなく寄せられた意見を今後の党運営に生かすべきだと主張した。
また「今回の選挙で自民党は10代・20代の支持を大幅に失いました。この反省の結果が、SNSの強化といった表面的な対策にとどまらないように注意が必要です」とした上で「重要なのは組織の新陳代謝。自民党の当選者に占める新人の割合は7・3%に過ぎないのに対し、国民民主党は67・9%です。間違っても『ワンイシューの短い動画を自分たちも作れば良い!』で終わらせてはいけない。もはやそんな次元ではない。公認・非公認の基準を明確にするだけでなく、公募プロセスの見直しも必要です」とも訴えた。
一方で、新人議員の自身にも発言のチャンスが与えられたことを「自民党の強み」として「自民党が徹底的に変わる最後のチャンスです」とも記した。
大空氏は注目された東京15区に出馬し、小選挙区では敗れたが比例代表で復活当選した。