ダウンタウン松本人志(61)が「週刊文春」に性的行為強要疑惑を報じられ、名誉毀損(きそん)されたとして発行元の文藝春秋らに5億5000万円の損害賠償などを求めていた訴訟を終結させる方針であることが8日、分かった。関係者によると、両者協議の上で合意し、同日に東京地裁などで手続きを済ませた。今後、両者からコメントなどを発信していく。
昨年末の報道から約1年。「事実無根なので闘いまーす」と芸能活動を休止してまで取り組んでいた裁判は、両者の出廷などにもつれ込むことなくひっそりと幕を閉じることとなった。
裁判は今年3月に東京地裁で第1回口頭弁論、6月にオンラインで非公開の弁論準備を行ったが、8月に同じくオンラインで予定されていた第2回弁論準備が前日に延期に。このあとから水面下で裁判の和解交渉が行われていたが不調に終わり、10月8日に延期分の第2回弁論準備の期日が11月11日となったことが発表されていた。
松本側代理人を務める田代政弘弁護士は延期分の期日決定後の取材で「裁判所からこの日でどうですかと期日を聞きました。そこに向けて進めるだけです」と裁判継続への意欲を口にし、和解へ向けた動きについては「否定も肯定もしません」と語っていた。
その後も和解への話し合いは続けられており、数カ月間の交渉の末、裁判は終結することになった。松本は活動休止前は多くのレギュラー番組を抱えており、現在、相方の浜田雅功が1人で出演を続ける番組もある。ネット上などでは復帰を待望する声、性的行為強要疑惑というイメージを問題視する声などさまざまな意見が飛び交っていた。