乳がんを患っていることを公表したタレントの梅宮アンナ(52)が、14日放送のフジテレビ系新番組「Lady Go」(14日深夜0時25分から放送)で、自身の闘病について語る。特集を組んで言及するのは、テレビ番組としては初めてという。
月1で放送される同番組は、生理、妊娠、出産、更年期、閉経など女性が直面する「ゆらぎ世代」を生きやすくするために、知りたいことを深掘りしていく番組。MCを同局の鈴木唯(30)上垣皓太朗(23)両アナウンサーが務める。
初回放送は、今の時代9人に1人がなるといわれる「乳がん」にフォーカス。8月にSNSでステージAの乳がん闘病中であることを公表した梅宮が、病院を受診したきっかけ、公表した理由に言及する。また、梅宮は抗がん剤治療による副作用で脱毛を経験。その際の率直な気持ちを、実体験を踏まえて赤裸々に言葉にする。「自分の経験を生かすことができたら」という一心で時折ユーモアも交えながら語っていくが、1人娘から寄せられたメッセージには思わず涙を浮かべる一幕も。
スタジオには専門医を招き、解説も交えつつ、女性だけでなく男性も発症しうる「乳がん」という病気について知識を深めていく。
収録を終えた梅宮は「(乳がんを)公表したことが良かったなとつくづく思えていて」と吐露。「みんなこの病気なるかもしれないっていう可能性を秘めているので、情報を世の中に伝えていきたい思いがある。私のSNSだけでは難しいので、いろんな媒体を通して自分の経験を生かしていけたらなって思っています」と心境を語った。
定期健診の大切さを痛感しており「やはり検診に行くという事を恐れないで欲しい」と強調。「ステージ0で見つかる方もいればステージ4で見つかる方もいる。がんっていうのは、世の中の皆さんの顔が違うのと一緒でガンの顔も違うんです。早ければ早いほど治療も楽になるので、検診は当たり前にしてもらいたい」と切に呼びかけた。
スタジオで共演した鈴木アナと上垣アナも、梅宮の話に熱心に耳を傾けた。鈴木アナは「私がちょうど30歳で、こういった話題が気になってくる。すごく身近なトピックとしてあるはずなんですけど、知っているつもりだったことばっかりでした。実体験を率直に語って頂いて、学べることが多かった」と受け止めた。 上垣アナは「私からすると乳がんの問題は遠かったなと思ったんですね。それは男性で若いという2つの意味。けど、男性でも若くても乳がんになるし、身近な人も乳がんになると考えれば全然遠くないわけで。その距離が少し埋まったのかなと思いました」と語った。「アンナさんの暮らしている世界のことを、少しこちらに分けて頂いたような感じがして。視聴者の方にも伝われば良いなと思いました」と呼びかけた。