上方落語の露の団四郎(69)が13日、大阪市内で会見し、3代目露の五郎を襲名すると発表した。襲名披露公演は来年10月24日に国立文楽劇場(大阪市中央区)で行われる。
亡き師匠の名を受け継ぐ団四郎は「ものすごいプレッシャーはあるが、それでもうれしさが上回る。私なりの露の五郎になっていきたい」と決意を語り、「これからも一生懸命に芸道に励んでいきたい」と気持ちを新たにした。
会見には一門を代表して露の都が「寄席や落語会で(師匠の)露の五郎の看板が上がるのはうれしい。2代目露の五郎を意識せず、ほんわかで明るい露の五郎を築き上げてほしい」と激励のあいさつ。
福岡出身の団四郎は1977年に2代目露の五郎に入門。身長155センチの小柄ながら全身を使った熱演ぶりで観客を楽しませ、師匠譲りの怪談噺(ばなし)には定評がある。
襲名披露公演には桂福団治、桂文枝らが出演する。