故藤山寛美さんの孫、藤山扇治郎(37)ら5人がリーダーとなった「11月 松竹新喜劇公演」が16日、大阪松竹座で開幕した。
公演には元OSK日本歌劇団トップスター洋あおいが、初のゲスト出演。43年ぶり再演の「砂糖壺」と、同劇団が誇る名作「人生双六」の上演となった。
「砂糖壺」は、落語「芝浜」の松竹新喜劇版ともいわれ、わかぎゑふを演出に迎え、初演からの放蕩(ほうとう)息子と息子思いの母親という設定を入れ替えた。今作では、洋が「傍若無人な母親」にふんし、扇治郎は「心優しい息子」を演じた。
「人生双六」は、5月に行われた「松竹新喜劇 演目総選挙」で1位に輝いた名作。貧しさに耐え、5年後に再開した2人の男を曽我廼家一蝶、渋谷天笑が演じた。
また、この日は洋の誕生日で、「砂糖壺」の終演後、サプライズバースデーカーテンコールが行われた。
公演は24日まで。