映画「室井慎次 生き続ける者」(本広克行監督)の舞台あいさつが17日、大阪市内で行われ、主演の柳葉敏郎(63)らが出席した。
満席の観客を前にした柳葉は感無量の表情。「27年間も付き合ってきた室井の生きざまを見届けていただいてありがとうございます。今はただ感謝しかありません!」。室井は、ドラマと映画でヒットした「踊る大捜査線」シリーズの人気キャラクター。
物語は警察を辞め、故郷の秋田県に帰ってきた室井の周辺で起きる事件が描かれる。福本莉子(23)がキーとなる女性役で出演した。
今作の出演オファーを受けたのは昨年夏。「NHKの撮影が忙しい頃でした。最初は出演を断ろうとしたんですが、亀山(千広)プロデューサーと会合を重ねるうちに(出ようと)覚悟を決めました。今思えば、あのときはなんで断ろうとしかのか、反省しています。こうして締めくくることができて幸せです」と柳葉。
今回、室井が最期を迎えるというショッキングなシーンも登場。亀山プロデューサーは「室井はこれで最後ですが、柳葉さんには幽霊役で出てもらうかも」とジョークのような本音のような発言も。これを受けた柳葉は「室井はこれが最後ですが『踊る』シリーズは永久に不滅です!」と長嶋茂雄氏ばりの言葉でファンにあいさつした。