NHKは18日、来春放送の25年度前期連続テレビ小説「あんぱん」追加キャストを発表し、高橋文哉(23)志田彩良(25)ソニン(41)らが朝ドラ初出演することが決まった。
「あんぱん」は、「アンパンマン」の生みの親、漫画家やなせたかしさんと小松暢さん夫妻の半生がモデル。ヒロイン朝田のぶは今田美桜、夫柳井嵩を北村匠海が演じる。
今回は2人が「学生時代に出会う主な人々」に関する新たなキャスト。それぞれ、同局を通じてコメントを寄せた。
高橋は、嵩の同級生で親友になる辛島健太郎役。「(役柄は)愛すべき不器用で、台本を読んでいても愛くるしいなと思う瞬間がある一方で、ドキッとするような発言をする瞬間もありますが、素直でまっすぐな子だからこその言動だなと感じています」。
実際には埼玉出身の高橋だが、健太郎は福岡出身の設定で「初めて博多弁でお芝居ができることにもワクワク」していると言い、「北村匠海さん演じる柳井嵩の一番の親友ですので、この作品の中で2人の関係性と空気感を大切にしつつ、健太郎にしか引き出せない嵩くんを届けたい」と意気込む思いを寄せた。
のぶの幼なじみ、小川うさ子にふんする志田は「これまでもオーディションに挑戦し、結果に涙してきた念願の朝ドラに出演させていただけることが本当にうれしく、自分で自分を抱きしめてあげたい気持ち」と、初の朝ドラ出演に感慨。
役柄には「ちょっぴり泣き虫な一面もありますが、周りの人からたくさんの刺激や影響を受け、少しずつ強さを身につけようと奮闘する影の努力家です。うさ子がたくさんの方に愛していただけるよう、私自身も努力をし精いっぱい務めたいと思います」と思いを寄せた。
また、のぶが通う高等女学校の教師、山下実美にソニンがふんして、こちらも朝ドラは初。「高知出身、ハチキンの女であった私は、のぶちゃんのような子だったと思います。それとは真反対であるその時代の象徴である女学校の先生。そのコントラストが出るように演じたいと思います」と、歩んできた実生活に重ねて考えを伝えた。
のぶが、高等女学校を卒業後に入る女子師範学校の教師黒井雪子役の瀧内公美(35)も、朝ドラ初出演で「のぶさんに立ちはだかる壁として登場させていただきます」「パワフルに気合を入れて演じたい」。
嵩が通う芸術学校の教師で、嵩に人生の「基本」を教える恩師、座間晴斗役は山寺宏一(63)がふんし「36年前『それいけ!アンパンマン』のばいきんまんのオーディションには落ちたものの、めいけんチーズ役としてレギュラーになれたことに感謝」と回顧。役柄を「やなせ先生の恩師がモデル。学生たちに真の自由を説く、当時としては稀有(けう)な先生」ととらえ、「やなせ先生への感謝を込めて全力で取り組みたい」と力強い言葉を寄せた。