ジャーナリスト池上彰氏は18日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、ペルーを訪れた石破茂首相が、中国の習近平主席と初めて会談した際の、石破首相の外交上のマナーをめぐり「これは残念」と、指摘した。
石破首相は15日(日本時間16日)、習主席との日中首脳会談に臨む前、習主席と握手を交わしたが、その際、右手を差し出した習主席に対し、石破首相が両手で握り返す様子が、報じられていた。
池上氏は「外交慣例では右手でそれぞれ握手をするのに(石破首相は)両手で、こう握手をしているでしょ?」と指摘。「これはたぶん、選挙の時は有権者にみんな、両手で(握手を)やっていた。たぶんそれがそのまま出たんだろうと思うんですけど…」と、先月行われたばかりの衆院選で、首相が有権者に支持を訴える際に重ねたであろう握手を念頭に指摘した。
その上で「やっぱりね、外交関係では、向こうが右手なら、こっちも右手だけにしないといけないですよね。これは残念でしたね」と、初の本格的な外交日程に臨んでいる石破首相の対応に、苦言を呈した。
石破首相は14日から21日までの日程で、国際会議出席や首脳外交に当たるため、ペルー、ブラジルを訪問している。首相にとっては、本格的な外交舞台デビューの機会となっている。