本木雅弘(58)と小泉今日子(58)が18日、東京タワーの点灯式を行い、22日に公開される映画「海の沈黙」(若松節朗監督)のヒットを祈願した。
同作は脚本家の倉本聰氏(89)が35年ぶりに映画の脚本を手がけ、北海道小樽市などで撮影した大人のラブストーリー。本木は孤高の画家・津山竜次を、小泉は竜次のかつての恋人・安奈を演じた。
カウントダウンして点灯ボタンを押すと、東京タワーは赤と緑に、敷地内に設置されたミニ東京タワーは鮮やかな青い光に染まった。本木は「東京タワーって66歳でしょ? 堂々たる大木の迫力というか、ご神木に見える」と壮観な眺めに見入った。
“花の82年組”として同期にデビューした2人には、この土地にも思い出がある。小泉は「そっちにテレビ東京さんのスタジオがあって。今も建物が残ってるんですよ。そこでレギュラー番組とか、しょっちゅう撮影してた。アイドル番組のアシスタントガールをやって『正解の人には、この自転車を差し上げまーす』って」と回顧。
本木は中学生時代に東京タワーに来たことを振り返り「昔はおもしろいお店がたくさんあって、いろいろなステッカーを売っているお店もあって。実はそのころ私、藤谷美和子さんの大ファンで『美和子・命』って書いてあるステッカーをしこたま買いこんでですね。アルミのトランクに貼ってました」と青春時代の思い出を明かした。
俳優としての共演は32年ぶりとなる。公開が迫り、本木は「この先は観客の皆さんにすべてを委ねるしかない。不安半分、期待半分という感じです。私と小泉さんの記念碑的、思い出になる作品」。小泉は「特に大人の方には分かってもらえる、響くところがあるのではないかなと思います」とアピールした。