戦後日本を代表する詩人として海外でも評価された谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう)さんが13日午後、老衰のため亡くなった。92歳だった。
葬儀は近親者で行った。喪主で長男の音楽家、賢作(けんさく)さんは19日までにX(旧ツイッター)を更新し、父の死去を伝えるとともに、後日、お別れの会を開く意向を示した。
賢作さんは「父・谷川俊太郎が13(水)の夜に亡くなりました。92歳でした。私は中国からの公演の帰途についているところで間に合いませんでしたが、妹の志野が急遽NYCから駆けつけてくれて、娘と一緒に最後を看取ってくれました。穏やかな最後だったということです」とし、報告とともに様子を伝えた。
また、葬儀は「故人の生前の意志により、近親者のみにて執り行いました」とした上で、「後日、『お別れの会』を予定しております。(日時未定)」「生前のご厚誼に感謝し、謹んでお知らせ申し上げます」とし、お別れ会の予定があることも明かした。
親しみやすい言葉による詩や翻訳、エッセーで知られた父を思い「皆様と同様私も、俊太郎の詩に驚き、感心し、クスッと笑わされ、ほろっと泣かされ、楽しかったですね。紋切り型ですが、彼の詩はずっと皆さんと共にあります。ありがとうございました。深く深く感謝申し上げます」と結んだ。