英王室のウィリアム皇太子(42)とキャサリン皇太子妃(42)一家が暮らす自宅アデレードコテージがある、ウィンザー城の領地内に覆面をした男2人が侵入し、農耕用作業車が盗まれる窃盗事件が発生していたことが分かった。英サン紙などが伝えている。報道によると、10月13日深夜11時45分ごろに、強盗被害があったと警察に通報があったという。
セキュリティーゲートを突破して侵入した2人組は、ゲート近くの領地内にある農場の建物内に侵入し、納屋に保管されていたピックアップトラックとクワッドバイクを盗み、そのまま逃走したという。
同紙は、皇太子夫妻と3人の子どもたちは事件当夜、自宅にいた可能性が高いと伝えている。
犯人が侵入したゲートは、夫妻の自宅から5分ほどの場所にある最も近い出入り口で、一家は頻繁に利用しているという。ウィンザー城には複数の警報装置があるが、侵入に気づいたのは農場の出入り口の警備バリアーを突破した時だったという。
犯人は現在も捕まっておらず、捜査が続けられている。情報筋は、サン紙に犯人は事前にその場所に車両が保管されていることを知っており、かつ捕まらずに逃げるための最適なタイミングも分かっていたと話し、事件前にしばらくウィンザー城を観察していた可能性を指摘している。
ウィンザー城では、2021年のクリスマスにクロスボウ(洋弓銃)を持った男が敷地内に侵入してエリザベス女王を暗殺しようとして逮捕される事件なども過去に起きている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)