戦後日本を代表する詩人として海外でも評価された谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう)さんが13日午後、老衰のため亡くなった。92歳だった。葬儀は近親者で行った。
1913年創業の総合出版社「岩波書店」の公式Xが谷川さんを追悼した。「詩人の谷川俊太郎さんがお亡くなりになりました。哲学者の谷川徹三先生を父として生まれ、70年以上詩を書きつづけてこられた、現代日本の『国民的』詩人です」と書き出した。
続けて「小社では、ご自身が精選された173篇を収めた『自選 谷川俊太郎詩集』のほか、『詩とは目で読むと同時に、耳で聴くもの』とおっしゃったように、自作の朗読を収録した電子書籍の配信にもたいへんなご助力を賜りました。また、現代詩人の詩集の編集や対談、児童書の翻訳にもご尽力いただきました」と記述。
最後に「心よりお悔やみを申し上げるとともに、ひとかたならぬお力添えをいただきましたことに厚くお礼を申し上げます」と締めくくり、谷川さんの詩「さようなら」を「自選 谷川俊太郎詩集」から引用した。