旅行ガイド雑誌「るるぶ」の直営ダイニングレストラン「るるぶキッチン」が20日、東京・新宿の紀伊国屋ビル地下1階名店街に新規オープンする。19日は報道向けに公開された。
年内は福島・川俣町とのコラボ企画メニューが中心。江戸時代から文化として闘鶏が生活の中にあり、平飼いで育てられたブランド地鶏を食材として鍋に放り込んでいる。企画メニューは1~2カ月単位で衣替えする予定。年明けの内容もほぼ決まっているが、近々正式発表するという。
今回は、川俣シャモを堪能できるメニューをそろえた。モモ肉やつくねなどに川俣産の白菜、長ネギに大ナメコがシャモ鍋でグツグツと味を深めていく。メンチカツ、シャモ串3種や、シャモ肉のタタキをおろしポン酢はシャモの新鮮さをふんだんに楽しめる。
るるぶ編集部門の飲食店だけに中嶋隆一編集長は「この店で味わえるメニュー自体をメディアと思っていただきたい。東京にいながらにして、地元の本物を味わっていただけると感じてもらえばありがたい」と話すと、目の前で川俣シャモ鍋から白い湯気が尾を引いて食べごろ知らせた。
店全体を見渡せるオープンキッチンを統括する佐藤政也料理長は「14席あるカウンターは目の前で料理を生実況しているようなもの。料理人としてはお客さんの目の前で提供できるのは喜び意外のなにものではありません。さまざまなことにチャレンジしたいです」と意欲的に話した。
開店前から耳の早い食通から忘新年会の予約も入っているという。宴会は2時間で料理コース5000円と飲み放題2000円。夜は午後5時~同10時。ランチは午前11時~午後2時。注文は携帯電話によるオーダーモバイルが基本だが、機械操作に慣れていない場合でも店員に直接オーダーもできる。