ジャーナリスト浜田敬子氏が20日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。17日投開票の兵庫県知事選において、無所属の前職斎藤元彦氏(47)が、元尼崎市長稲村和美氏ら無所属6新人を破り再選を果たした件に言及した。
今回の結果に「特にメディアで働く者としていろんなことを考えさせられる選挙だった」とした上で「既存のメディアに対して、SNSが非常に影響力を持った選挙。斉藤さんの支持者の半分がYouTubeから情報を得ている。中には不確かなものや、個人を中傷するものも含まれている」と言及した。
また「公職選挙法が想定していなかった、他の候補者を応援する候補者が立った」と、斎藤氏の疑惑を否定する立場で無所属で立候補した、NHKから国民を守る党の立花孝志党首について言及。「N党の立花さんのYouTubeが最も再生されている。斉藤さん本人や、対抗馬の稲村さん以上に影響力を持っていた。中身を検証する作業をメディアはやっていたのか、問題が大きい」と話した。
続けて「これまでは既存のメディアに影響力があったので、選挙結果に影響力を及ぼさないようにという形で、公平中立の立場を元に選挙期間は(報道を)抑えていた。じゃあこの選挙で何が起きたのかと頼ったのがSNSだった。報道のあり方が今後の選挙を左右すると思うので、メディア側も選挙報道を今度どうするのか真剣に考えるべきかなと思います」と主張した。