藤井聡太王将（竜王・名人・王位・王座・棋王・棋聖＝22）への挑戦権を争う、将棋のALSOK杯第74期王将戦挑戦者決定リーグ最終7回戦が20日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。7人総当たりのリーグ戦で、カードは永瀬拓矢九段（32、リーグ順位3位）対近藤誠也七段（28、4位）、佐々木勇気八段（30、5位）対羽生善治九段（54、2位）、西田拓也五段（33、5位）対広瀬章人九段（37、5位、いずれも上が先手）。前期の挑戦者だった菅井竜也八段（32、1位）は3勝3敗でリーグを終えている。
挑戦者争いは、4勝1敗の永瀬と西田が暫定トップ。近藤と広瀬が3勝2敗でこれを追う。永瀬と西田が勝てばともに5勝1敗でプレーオフ。広瀬と近藤が勝った場合、この2人と永瀬、西田が4勝2敗で並ぶ。王将戦の挑戦者争いで成績最上位者が複数いる場合、「リーグ順位上位の2人によるプレーオフ」とルールがある。2次予選から勝ち上がった順位5位の広瀬と西田は除外され、永瀬と近藤によるプレーオフとなる。
リーグ陥落者3人のうち、佐々木と羽生がすでに決定。最終一斉対局を終えて3勝3敗になったうち、順位が最も下の棋士が陥落となる。菅井が単独で陥落の場合もある。
持ち時間は各4時間。昼食休憩を挟んで、20日夜に対局は決着する。