前鳥取県知事の片山善博氏が20日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演。17日投開票の兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦氏(47)について言及した。
この日は斎藤知事の初登庁の様子や今後について特集。県議からは「斎藤知事の得票率は50%を超えていない。斎藤知事に反対する民意もあったので両方を考えていく必要がある」との声も上がった。
片山氏は議会の対応について「私は兵庫県議会に限らず、日本の地方議会はちょっと失礼ですけど、ピントがずれている」と指摘。「そもそも議院内閣制ではない。だから国政と違って与党、野党という考え方はないんです」と説明した。
その上で「斎藤知事を支える、支えないとかいうレベルの認識はやめて、1つ1つの議案ごとに対応するのが本来の地方議会。いいものがあれば通せば良いし、問題があれば修正案を出す、否決するとかすればよい」と主張した。
「知事を支えるから、何が出てきても賛成するというのがよくあるんですけどそれは間違い。ぜひ良い機会ですから、与党会派だとか野党会派だとかはなしに、真剣に審議してもらいたい」と私見を述べた。
また、百条委員会のあり方について「再任されましたけど、百条委の最大の狙いは公益通報に対してどういう対応をしたのかという問いかけ。これは議会として結論は出さなければならないと思う」と指摘した。
「また斎藤知事の下で告発が出た時に、同じことをやるのかと。一方的に、犯人捜しのようなことをして結果的に死に追いやった。これが正しかったのかはちゃんとよく吟味しないと、兵庫県政の品位に関わる問題なんですよ。やっぱり私は間違っていたと思う。これから職員も不安ですよね。何か批判をしたら死を覚悟しなければとなるなら、モノを言えないですよね。だから遠慮しないで調査して結論を出してもらいたい」と主張した。