藤井聡太王将(竜王・名人・王位・王座・棋王・棋聖=22)への挑戦権を争う、将棋のALSOK杯第74期王将戦挑戦者決定リーグ最終7回戦が20日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。7人総当たりのリーグ戦で、永瀬拓矢九段(32)が近藤誠也七段、佐々木勇気八段(30)が羽生善治九段をそれぞれ下した。西田拓也五段(33)対広瀬章人九段(37)は千日手指し直しの末、西田が激戦を制した。この結果、5勝1敗で並んだ永瀬と西田が25日、同所でプレーオフを行う。
前期の挑戦者ですでにリーグを終えていた菅井竜也八段(32)は3勝3敗で、同じ3勝3敗の近藤とともに残留。3勝3敗ながら、近藤よりも順位が下位の広瀬と、1勝5敗の羽生、佐々木が陥落した。
タイトル戦初挑戦まであと1勝の西田は、「まさかこんな成績がとれると思わなかった。自分の将棋がかみ合って、全体的に内容のいい将棋が続いた。体調に気をつけて一生懸命頑張りたいと思います」とプレーオフへの思いを語った。対する永瀬も、「頑張りたいと思います」と話していた。