国民民主党の玉木雄一郎代表は25日までに自身のX(旧ツイッター)を更新し、24日に投開票された名古屋市長選で、国民民主党の前参院議員、大塚耕平氏(65)が敗れたことを報告した。さきの衆院選では公示前から議席を4倍増させ、今の国会でキャスチングボートを握るキーマン的な存在になっている国民民主だが、今回は与野党相乗りで大塚氏を推薦。衆院選後の大型選挙での勝利とはならなかった。
市長選は、衆院議員に転じた日本保守党の河村たかし前市長の後継で、同党が推薦した無所属新人の元副市長、広沢一郎氏(60)が、大塚氏ら6候補を破り、初当選した。次点となった大塚氏に、13万票あまりの差をつけた。
玉木氏は24日夜の投稿で「大塚耕平候補、敗れました。完敗です。残念でなりません。まずは、ご支援いただいたすべての関係者の皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました」と、大塚氏の敗北を報告。その上で「あわせて、当確の出た広沢候補に祝意を申し上げますとともに、名古屋市民のため、より良き市政を進められることを祈念いたします。おめでとうございます」とも記した。
初当選した広沢氏は、河村氏が進めた減税政策を引き継ぎ、市民税減の税率を10%に引き上げることや市長給与削減などを訴えた。一方、国民民主は衆院選で「手取りを増やす」と訴えたが、大塚氏は当初、減税など河村市政の政策に関して「市民や有識者の意見を踏まえて判断する」などとして、態度を明確にしなかった。
玉木氏は選挙戦終盤の22日、榛葉賀津也幹事長や伊藤孝恵参院議員ら党幹部と名古屋に入り、大塚氏の応援街頭演説を行っていた。