兵庫県の斎藤元彦知事(47)は25日、東京都内で開かれた全国知事会議後、報道陣の取材に応じ、知事選の広報やSNS戦略をめぐり公職選挙法に抵触する疑惑が出ていることについて、明確に否定した。
斎藤知事をめぐっては、兵庫県内のPR会社の経営者がSNSに投稿した記事で、斎藤氏の陣営で「広報全般を任せていただいていた立場として、まとめを残しておきたいと思います」と記し、プロフィル写真の撮影の様子や、X(旧ツイッター)の公式応援アカウントの立ち上げや運用などを手がけたことなどを明かし、公選法違反の疑いがあるとして騒動化していた。
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▼斎藤知事の主な一問一答
-SNS全般を任せて、広報のお金を払っていたのか
斎藤知事 今回の件について、公職選挙法違反になるようなことは私はない、と認識しております。ポスターの制作などを依頼したという事実がございます。
-経営者に対し斎藤氏側が認めたという事実は
斎藤知事 私自身は見てませんので、そういった事実はないと思う。
-経営者は広報全般を請け負ったと書いていたが
斎藤知事 (SNS戦略ではなく)ポスター制作など、そういった制作物を依頼したということが事実。
-お金は払っている?
斎藤知事 そうですね、制作費として70万円ほど支払っております。
-経営者が選挙カーに乗って動画を配信しているが、SNSの運用を任せていたのでは
斎藤知事 SNSなどについてはあくまで斎藤、そして斎藤事務所が主体的にやっていた、ということ。(経営者は)ボランティアで個人で参加された、という風に認識している。いずれにしましてもこの件について、私の代理人の弁護士の方で対応させていただいてますので、追って対応させていただきたい。私としてはあくまで、公職選挙法に違反するような事実はないという風に認識をしておりますので、よろしくお願いします。
-今後、県の仕事で起用する話などはしたのか
斎藤知事 一切話はしていない。今後の対応は弁護士に依頼している。いずれにしましても、公職選挙法に抵触するような事実はない、というのが私の認識です。
-捜査の要請があったら
斎藤知事 今後は(代理人弁護士と)相談しながら対応したい。
-経営者の記事には「ボランティア」という言葉は全くない
斎藤知事 私としては(経営者が)個人としてやられていると認識している。いずれにしましても、本件については弁護士代理人の方に対応いただいている。いずれ代理人の方を通じて、しっかり対応したい
-ポスターだけお願いしますと言ったのか
斎藤知事 斎藤陣営からお願いしたのはポスターだけ。それに対してお支払いをさせていただいた。
-直接会ったとき、何を言ったのか
斎藤知事 ご意見やいろいろなアイデアを、と言ったのは事実ですが。結果としては、ポスター制作を私としては依頼をしたというのが事実。
-政策会見へのアドバイスを受けていたのでは
斎藤知事 政策については、私、斎藤元彦が主体的に自分の言葉でつくった。
-広報戦略を公にしていいというのは承諾したのか
斎藤知事 事前に損じ挙げていないですね。いずれにしても、公職選挙法に抵触するような事実はないと認識しています。今後の対応は、代理人と相談しながら対応したい。