藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=22)が佐々木勇気八段(30)の挑戦を受ける、将棋の第37期竜王戦7番勝負第5局が27日、和歌山市「和歌山城ホール」で行われる。シリーズ対戦成績は2勝2敗のタイ。藤井が竜王4連覇へあと1勝に迫るか、タイトル戦初挑戦の佐々木がタイトル奪取に王手をかけるか。注目の一戦だ。
両者は26日、和歌山入り。対局会場での検分前に絶景の宝庫と言われる和歌の浦を訪れた。和歌川河口に広がる干潟の和歌の浦は、潮の干満によって姿を変える。
激しい雨と風のため絶景はお預けとなったが、2人は干潟を望める「不老橋」に立ち、海を眺めた。不老橋は、風流人として知られる紀州藩10代藩主・徳川治宝(はるとみ)の命で1851年(嘉永4)に完成した石造りのアーチ橋。その後、和歌の神をまつる玉津島神社を参拝し、必勝を誓った。