上脇博之神戸学院大教授が2日、都内で行われた「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式にリモート出席。兵庫知事選で再選された斎藤元彦知事について式中に言及した。
ノミネート30語の中からトップ10入りを果たした「裏金問題」についてコメントした後にリモート出演の経緯を説明。「(午後)3時半から授業があったので申し訳ありません。午前中はですね、斎藤さんという兵庫県知事を刑事告発したので、その記者会見もありましたので、そちらに伺うことができませんでした」と説明した。
この日の午前、PR会社経営者に報酬を支払ったのは公選法違反(買収、被買収)の疑いがあるとして、郷原信郎弁護士とともに斎藤氏と経営者に対する告発状を1日付で兵庫県警と神戸地検に郵便で発送したと明らかにしていた。
告発状によると、メルチュが斎藤氏から戦略的広報業務を受託し、ネットによる選挙運動を含む広報全般の企画・立案を実行。斎藤氏が71万5000円を選挙運動への報酬として支払い、選挙運動員に金銭を供与した、としている。
PR会社は兵庫県西宮市の「merchu(メルチュ)」で、経営者の女性が知事選の広報全般を担ったとするインターネット記事を公開していた。
斎藤氏は11月25日の記者会見で、PR会社に支払った71万5000円は公選法で認められたポスターの制作費などだったと説明。代理人弁護士も会見し、「交流サイト(SNS)戦略や広報全般を任せた事実はない」と述べ、公選法が禁じる運動員買収を否定した。