俳優田中圭（40）が1日放送のTBS系「日曜日の初耳学」（日曜午後10時）に出演。亡き母について語った。
幼い頃に両親が離婚し、母子家庭で育った田中は「うるさかったですね。けんかばっかりだった」と言いながらも「1人っ子で、部活やったり、高校ではバイトも始まって、いつも『何してんだ』とか言われていたんだけど、夜帰ると『おかえり』ってすごくうれしそうな顔をする。それはすごく覚えています」と懐かしんだ。
田中は偏差値70超えの名門私立一貫校、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校に入学したが「中学入って早めに順位が下がった」と、進学校での挫折を経験。部活もケガで断念し「何もなくなった1年があって、その時に母が芸能オーディションの話を。母は元々芸能界を一時期目指していたのもあって、“目標を持って進む人たちの中に入ってきてほしい”という思いがあって。それで僕も目標を持てる人生に変わったので感謝しています」とした。
田中の母は、海外でもリメーク版が作られるほど話題となった、代表作「おっさんずラブ」の放送3カ月前に亡くなったという。「それだけがちょっと…仕方ないんですけどね」と悔やんだ。
「母ちゃんも闘病中だったんですけど、最後まで『絶対に負けない』と病気と闘う姿勢だったので、僕が『おっさんずラブやるから』って言って。母はコメディーが好きだから楽しみに待っててねという感じだった」と語った。
田中は「お金の苦労もかけていたし、今なら仕送りしてあげたり、近くに住んであげられるけど、ちょっと早いよとは思います」と心境を明かした。一方で「他界してからの方がずっと一緒にいる気分はありますね」とも話した。