石破茂首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が2日午後、衆院本会議で始まった。
さきの衆院選で公示前から議席が4倍増となり、「年収103万円の壁」引き上げを自民党にのませるなど、キャスチングボートを握る存在となっている国民民主党では、長らく「党の顔」を担い、代表質問に登場してきた玉木雄一郎代表(55)ではなく、当選3回の浅野哲国対委員長代理(42)が質問に立った。
国民は今回の代表質問で、衆院は浅野氏、参院は舟山康江議員の起用を決めた。また、同党は今回の代表質問で、事前にSNSを通じて石破首相に質問したい内容を募集しており、浅野氏はその内容も踏まえながら質問した。
玉木氏は先月29日の会見で、衆院で自身ではなく浅野氏が代表質問に立つことに関して「長らく私が務めたが、組織として、中堅若手の存在を世の中の人に知ってほしい。人材を育てていかないといけない」と説明。今後始まる衆参予算委員会でも「これからは将来性のある若手、中堅に前に出てもらい、いろんなすぐれた人材がいることをアピールしたい」とも述べていた。
玉木氏は本会議で、浅野氏の代表質問の様子を、拍手を送ったりしながら聞いていた。自身に関しては、写真週刊誌に報じられた女性問題を受け、党の倫理委員会の調査結果が出るのを待つ立場でもある。