松竹新喜劇の藤山扇治郎、タレントの久本雅美、元宝塚歌劇団の星組娘役、有沙瞳らが3日、大阪市内で「初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演」(25年1月2~8日、京都南座)の取材会に出席した。
正月恒例の南座の新喜劇公演。今回もシェークスピアの喜劇「夏の夜の夢」をアレンジした「春の夢 嗚呼! 恋は勘違い」と、60年ぶりの上演となる「温泉町値上がり中」の舞台を淡路島に置き換えた「淡路島 温泉町値上がり中」の2部制となる。
昨年8月に宝塚を退団した有沙は、松竹新喜劇初出演。「卒業して関西から離れるのが寂しくて、事務所にも『関西の仕事をぜひやりたいです』と。7~8年ぶりの関西弁なんで不安はたくさんありますが、東京は東京ですばらしいところもありますけど、関西って人情があふれてる。温かい気持ちになれる場所」と出演を喜んだ。
「春の夢-」では歌唱シーンもあり、「お楽しみに」とにっこり。演技についても「宝塚って女性ばかりなので、男の方と夫婦とか、うわーみたいなのが初めて。えらいこっちゃ。飛び込んでいけるように」と楽しみにしている。
そんな有沙だったが、おとぼけな一面も。
久本について「子供の頃から拝見していて」と“失言”し、すぐさま「子供の頃から?」とツッコまれた。有紗は「あはははは」と笑ってごまかしながら、「新しい有沙瞳をお届けできたらいいな」とあいさつしたが、「なんちゅうまとめ方や」と再び久本からツッコミを浴びた。
さらに、「淡路島 温泉町値上がり中」で演じる初代(はつよ)を「はつだい」と言い間違え。関係者から修正されると、「あ、はつよ? そういうところがあります。すいません」と大笑い。
久本からも「心配やな~」とイジられたが、「いろいろやらかすと思うので、『あーあー』って思っちゃうと思うんですけど、今までの有紗って完璧な姿しかお見せしたことがなくて、皆さん、素を見るとびっくりしちゃう。そういう飾らない姿をお届けできたらいいなと思います。粗相があったらすいません」と、ちゃっかりアピールポイントに変えていた。