2019年に壊滅的な火災にあった仏パリのノートルダム大聖堂で7日、再開式典が行われ、トランプ次期米大統領ら各国の首脳を含む1500人以上が参列した。トランプ氏は、マクロン仏大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との3者会談も行い、国際舞台への復帰を果たした。式典には、バイデン大統領の妻ジル夫人やトランプ次期政権の要職に指名されている起業家のイーロン・マスク氏も参列した。
米ピープル誌によると、英王室のウィリアム皇太子もがん治療を続ける父チャールズ国王の代理として出席し、マクロン大統領とブリジット夫人から温かく出迎えられたという。会場ではマクロン大統領の隣席に迎えられたトランプ氏が、皇太子の肩をたたき、握手を交わして数秒間立ち話をする姿も見られた。
式典後に皇太子は、会場でジル夫人とも面会。さらにパリの英大使公邸に移動し、トランプ氏と40分ほど会談を行ったという。英BBCによると、世界的なさまざまな問題について議論したが、米英の特別な関係の重要性に焦点が当てられる内容だったという。
トランプ氏は、故エリザベス女王との温かく懐かしい思い出を語り、「非常に感謝している」と伝えたという。ケンジントン宮殿は、2人の会談を「温かく友好的だった」と表現している。
トランプ氏は、大統領だった2019年6月にメラニア夫人と共にエリザベス女王からの招待に応じて国賓として英国を訪問している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)