将棋の第72期王座戦を制した藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖=22)の就位式が9日、都内のホテルで行われた。永瀬拓矢九段(32)との5番勝負は、前期と立場を入れ替えての防衛戦。見事3連勝して、初防衛を果たした。
祝辞は、詰め将棋作家の若島正京大名誉教授が述べた。藤井は詰め将棋が得意で、小さい頃から数多く解いており、それが実戦の終盤力としていかされている。
若島教授は、「詰め将棋は、将棋の中に潜む可能性を引き出す。詰め将棋を通して、子どもの頃から将棋の奥深さを実感されている。さまざまな記録を塗り替えて、新手や藤井手筋を編み出して、将棋を奥深さを訴えてもらいたい」と期待していた。