来夏に行われる東京都議選を念頭に、新たな地域政党立ち上げの意向を明らかにしている前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏（42）が10日夜、東京都江東区で開かれた会合に出席した。
報道陣には完全非公開で行われたのは、政治団体の旗揚げ式。関係者によると、江東区の経営者らが中心になった団体で、石丸氏は基調講演を行ったほか、今年4月の東京15区補選や10月の衆院選に立候補した須藤元気前参院議員（46）や金沢結衣氏（34）らが参加したパネルディスカッションに参加したという。
会合後、石丸氏は報道陣が待つ出入り口とは別の出入り口から退出。その際、「石丸新党」についての話は「していません」と述べたという。
江東区では、区政、国政ともに「政治とカネ」の問題が相次いで起きている。この日は団体の関係者を通じて石丸氏側に参加を打診し、これに石丸氏が応じて実現したという。「石丸新党」の動きとは直接、関係ないとしている。
現在も江東区で活動し、この日石丸氏と意見を交わした須藤氏は、終了後、報道陣の問いかけに「石丸さんは、特に新党のことは言わないと、おっしゃっていた」と述べた。
その上で「江東区はご存じの通り、政治とカネの問題の象徴のような場所になってしまった。区民の方が、これではいけない、という思いで立ち上がり、こういうムーブメントが出ることが大事。市民が声を上げ、いい政治ができればいいと思っている」と話した。この日は団体側から声がかかり出席したという。
会合後、石丸氏らは須藤氏の実家が経営する同区内の居酒屋に向かった。この日の会合の様子は、後日、石丸氏のユーチューブ番組で配信が予定されているという。
石丸氏は今年7月の東京都知事選で、次点となる165万票を集めた。11月12日のYouTube生配信で、「時は来年7月、東京」と切り出し「東京都議会選挙に向けて地域政党をつくろうと思います」と明かした。「詳細については1カ月後ぐらい。12月中には発表します」と述べていた。