前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏が12日までに音声プラットフォーム「Voicy」を更新。日本における一部の嫌韓・嫌中派を批判した。
舛添氏は「韓国どうなっちゃうんだろう」と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が非常戒厳を発令した騒動に言及し、尹大統領が失脚することで、これまで改善に取り組んできた日韓関係が再び悪化することを懸念。文在寅(ムン・ジェイン)前大統領政権を引き合いに出し、「文在寅政権のときに『日本嫌い』でやった。それで(日本に)韓国を嫌いないわゆる嫌韓派が増えちゃってめちゃくちゃになった。韓国の悪口を言ってりゃそれでいいということになって…」と振り返った。
自身も朴槿恵元大統領と面談したことなどで一部から激しくバッシングされた過去を回想し、「何のためにあなたたちはやってるんだ、韓国嫌いだったらそれでいいのか。しかしいろんな分野で韓国に負けてますね、そういうことを認めようとしない」と指摘。
また「中国についても同じこと。自動運転で中国の方が進んでいるのは事実ですからって言ったら、もうボロクソ、極右ネトウヨ、『中国ダメで日本が良い』って言わなきゃ気が済まない。そんなバカな連中がいっぱいいるからこの国がダメになっているわけですよ」と嫌中派についても並べて言及した。
そうした一部の偏った嫌韓・嫌中派の声に「じゃあ中国に負け続けていいんですか? 韓国に負け続けていいんですか? いいなら言い続けてください。何の意味もないんです」と疑問を投げかけ、続けた。
「どこで負けてるのか、どうすればいいのか。独裁とか権威主義が良くないことは当たり前なんですよ。それに民主主義の日本が負けてるっていうことを問題にしているんだけど、とにかく中国の強い点をちょっと言っただけで総攻撃してくる。こんなバカな連中がいるからどんどん日本がつぶれていくわけです」とバッサリと切り捨てた。
続けて、今回の韓国の騒動によって「また左翼の方が政権とって文在寅みたいな政権になって日本たたきをやる。そうすると嫌韓派が勢いづいて韓国とケンカする」と推測し、「喜んで見ているのは北朝鮮ですよ。拉致問題すら全く解決しようとしない北朝鮮が有利になるようなことをやっていいんですか?そういうことも何も考えない、こういうバカな連中が増えた日本っていうのは先が思いやられます」と憂えた。