フェミニズム(女性学)研究の第一人者・田嶋陽子さん(83)が12日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演した。
津田塾大学大学院を出て、1976年(昭51)に法大教授に。91年(平3)にテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」に出演して舌鋒(ぜっぽう)鋭い意見で話題を集め、01年には参議院議員に当選した。07年には66歳でシャンソン歌手としてデビューして、CDを発売、ライブ活動も積極的に行っている。
パーソナリティー生島ヒロシ(73)が「うちのカミさんも先生のシャンソンを聴いて、トークを聴いて、すっかりファンになって本2冊くらい持ってましたけど…。“男はパンツを、女はパンを”ですかね、あれですっかりファンに」と、田嶋さんの「男は自分で自分のパンツを洗え、女は自分のパン大を自分で稼げ」という主張を口にした。
田嶋さんは「でも、その頃からずっと関係続いていらっしゃるんですね。ご夫婦関係が…。素晴らしいじゃないですか! ということは、生島さんがちゃんとしてらっしゃる。もうとっくに壊れててもおかしくない」と切り返し。生島は笑いながら「ありがとうございます」と礼を言った。
田嶋さんは今年9月に「わたしリセット」(文藝春秋)というタイトルの本を出版した。
生島が「田嶋先生、本の中で『自分の人生は自分だけのもの。誰もがどんな人生でも選ぶことができるんだよ。私たちには未来を作る権利と自由があるんですから。自分を解放して、人生をもっと楽しんで欲しい』と。まさにこうあるべきだと思いますけれども、こういう風に考えるようになったきっかけみたいなもの、何かありますか」。
田嶋さんは「もうそれは、子供時代にあると思いますね」とキッパリと答えた。「母親にしつけられて。この娘をなんとか世の中に出すためには、ちゃんとした女性に育てなきゃいけないっていうんで…。最初は食ってけるようにして、だから勉強しなきゃいけないしって。物差しでたたかれながら勉強し、その次には今度は嫁に行かなきゃいけないから、そのためには女らしく育たなきゃいけない。『勉強しなさいね』、それから『嫁に行けるように女らしくしなさい』。これ、矛盾するんですよ。今で言えば『ダブルバインド(二重拘束)』って言うんですかね。赤信号と青信号。一緒に出されたもの。子どもながらに混乱しちゃって。育たなくなっちゃったんです」と子供時代を振り返った。。
田嶋さんは13日も出演する。