安倍晋三元首相夫人の安倍昭恵さんが、15日(現地時間)に、米国でトランプ次期米大統領と面会すると、CNNが12日(同)、報じた。
フロリダ州にあるトランプ氏の私邸「マール・ア・ラーゴ」で非公式の夕食会が開かれる予定といい、昭恵さんはこの場に招待されているという。
安倍氏とトランプ氏はともに国のトップ在任中に、緊密な盟友関係を構築した。昭恵さんも、トランプ氏やメラニア夫人と何度も会っており、2017年2月に「マール・ア・ラーゴ」で行われた夕食会にも、安倍氏と出席している。
CNNによると、トランプ氏は安倍氏が2022年に銃撃され命を落とした後、昭恵さんに定期的に連絡を取るなどし、様子を気にかけてきたという。今回の夕食会には、メラニア夫人も同席するとしている。
昭恵さんは元首相夫人ではあるが、民間人の立場で次期米大統領と面会するのは異例。昭恵さんとトランプ氏の面会について、CNNは、政府を通じたルートではなく、双方の個人的なやりとりで計画されたと報じている。
一方、石破茂首相は今年11月、南米を訪れた後のトランプ氏との会談を模索したものの、就任前にはどの外国首脳とも面会しないというトランプ氏側の方針で、実現しなかった。ただ、その後、トランプ氏は、カナダのトルドー首相やフランスのマクロン大統領といったG7首脳と面会している。
林芳正官房長官は12日の会見で、昭恵さんとトランプ氏の面会報道について、日本政府として把握している状況や政府の関与を問われて「ご指摘の報道は承知しているが、政府としてコメントする立場にはないと考えている」と述べるにとどめた。