今年で4回目となる「SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2024」が15日、東京・代々木の明治神宮会館で始まった。日本将棋連盟の棋士が東西に分かれ、各6人が1手30秒で戦う団体戦。西軍4連勝の後、第5局の藤井聡太7冠対伊藤匠叡王戦のタイトルホルダー対決、第6局の昨年のオールスターと同じ増田康宏八段対山崎隆之八段戦(いずれも上が先手)が始まった。
藤井対伊藤戦は昨年6月20日の叡王戦5番勝負第5局で、藤井が初めてタイトルを失って以来の対戦となる。対局前、東西の参加棋士によるトークショーが行われた。「来年やってみたいこと」というテーマに、藤井は早速「詰将棋解答選手権優勝」と回答した。
「(先にトークショーを行った)東軍の伊藤叡王の答えを舞台袖で聞いてました」と含み笑いを見せた。最近詰め将棋にはまり始めたという伊藤が、「詰将棋解答選手権出場」と明らかにした。これを受けて、「伊藤叡王の優勝を阻止したいなと。今年出られなかったので、来年出ることができればと思います」と語り、大きな拍手を受けていた。
過去3回、西軍はジャンケンで順番を決めた。藤井は開会式で「今年は初めて話し合いで決めました。話し合いは大事だなと思いました」と会場を笑わせていた。