脚本家の倉本聰氏(89)が14日放送の、TBS系「人生最高レストラン」(土曜午後11時30分)にゲスト出演。1974年のNHK大河ドラマ「勝海舟」の脚本を担当しながら途中降板した時のエピソードを語った。
当時、39歳の倉本氏は「やっぱ図に乗っちゃったんだよね」と前置きし、「生意気だと思われ、いろんなことを意地悪された」と明かした。そして「本読みした後で僕が帰っちゃうと『作家が帰ったから(台)本直しします』とディレクターが直しを始める」とし、「それを週刊誌にしゃべっちゃった」と打ち明けた。
倉本氏はNHKを擁護するコメントもしたが、校了の記事を見に行ったら、逆のニュアンスを書かれていた。記事自体は直したが、「新聞広告のことは頭になく、新聞広告に『NHK内部から批判』と(見出しが)ドーンと出ちゃった」と振り返った。
NHKに行くと「もうアンタとは仕事できない」と、吊し上げをされたという。「悲しくなって涙が出てきた」と吐露。
反論しても無理だと思い、「僕はおごってました」と言うと「失礼しました」と出てきたが、その後記憶が途絶え「記憶が再度戻ったのは千歳空港だった」と語った。