「半沢頭取」が16日、インターネット上のトレンドワードになった。
三菱UFJ銀行の元行員による貸金庫の窃盗事件が表面化したことを受け、16日午後、同行の半沢淳一頭取(59)らが東京都内で記者会見することが報じられたことを受け、半沢頭取と、TBS系「日曜劇場」で放送されたドラマ「半沢直樹」の主人公の名字が重なることから、ドラマと重ね合わせるようなコメントが相次いでいる。
同ドラマは、作家池井戸潤さんによる人気シリーズが原作。堺雅人演じる主人公の半沢直樹が、銀行内の不正の数々を痛快にあばいていく様子が、濃いキャラクターの他の登場人物との絡みとともに多くの視聴者に支持され、社会現象にもなった。ドラマは2013年と2020年に放送されたが、20年版ドラマ放送後に、当時常務だった半沢氏が、2021年4月から三菱UFJ銀行の新頭取に就任することが内定したという報道が出た時も、大きな話題になった。
その半沢頭取が、銀行の不祥事に直面する事態となったことを受けて、SNSには「まさか半沢頭取ってあのドラマの!?」「三菱UFJ銀行の頭取が半沢さんだとニュースで知って、ドラマみたいだ!とワクワクしてるのは私だけじゃないはず」「三菱UFJ銀行の頭取の名前が半沢さん!!ドラマみたい」「半沢さん頭取になっとったんか」「ニュースから『半沢頭取』と流れてきて、思わず半沢直樹を連想したのは私だけではないはず」などの声が出ている。
ただ、今回起きた事案は銀行の信用にもかかわる深刻な案件。三菱USJフィナンシャル・グループ(MUFG)は11月22日、三菱UFJ銀行の元行員が東京都内の2支店で、貸金庫を無断で開けて顧客の金品を盗んでいたと発表。被害額は時価十数億円程度にのぼるとしていた。