国際政治学者の三浦瑠麗氏が16日、X(旧ツイッター)を更新。故・安倍晋三元首相の昭恵夫人がトランプ次期米大統領と面会したことについて、「国民が納得しない」などといった一部の意見に異を唱えた。
三浦氏は15日、昭恵さんが訪米し、安倍氏の盟友だったトランプ次期米大統領の私邸「マール・ア・ラーゴ」で開かれる非公式の夕食会に招待されると報じられたことを受け、「昭恵さんはトランプご夫妻との夕食で懐かしい話をいろいろしてこられることでしょう。どうぞよい時間をお過ごしください」と投稿。
暗殺未遂に遭ったトランプ氏にとって、凶弾に倒れた安倍元首相の存在は「嘗ての緊密なカウンターパートであるだけでなく、自らの政治的象徴性を重ね合わせられるような『特別な存在』だということです」と推察し、「石破総理がまだ会えていないとかいうこちら側の小さな話ではない。この夕食会は盟友の妻に対する思いやりのみならず、『あわや暗殺されかけたリーダー』という象徴をめぐる米国の国内政治の一環でもある」と私見を述べていた。
石破茂首相はトランプ氏との会談を模索したが、実現していない状況で、三浦氏は「日本のテレビでは、昭恵さんが招待受けてもひとりきりでトランプに会いにいくのはおかしいとか、元ファーストレディーなら外務省に告げずにいくのは『国民が納得しない』とか言ってるんですか」と昭恵さんに対する批判的な意見が一部にあることに言及。「はあ。どんだけ個が自立してないんだろう。そりゃ、そんな集団主義の考え方で生きていたらトランプさんに馬鹿にされるわねえ」と皮肉を込め、「『元ファーストレディは国民のものである』仮説。こわ」と思いをつづった。