「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏(48)が16日、緊急来日。都内で、社長を務める新会社「made in japan」の設立と同社事業第1弾「Mo,de in Jpan」商品発表会に出席した。
同社は、日本の隠れた職人たちが作る製品を、世界に広めることを目的に設立。日本中で埋もれた良質な技術力をもつ企業とパートナーシップを締結し、新規ビジネスの開発を目指す。
今回、繊維メーカー丸井繊維とのタッグで、防弾チョッキ等に採用される“アラミド繊維”100%の「燃えにくい、切れにくい」最強衣服「Mo,de in Jpan」を開発した。
会社設立について、「海外で日本製品はそれなりに評価されているのに、日本人はそれをあまり分かっていない」とした。社名には「日本製を分かりやすくするために、会社名をmade in japnにすれば、材料からすべて日本で作っていると分かりやすい」と願いを込めた。
また、「売り上げが上がっても利益はほとんどない。原価がメチャクチャ高いので」と明かした。そこには「会社としてはもうからないけど、請け負ってくれる工場には高めに出していきたい。僕らがもうからなくても、作ってくれる人たちはそれなりの利益が出る」という理念があり、「だから安売りはしない」と宣言した。
「日本の収益や日本の技術は誰かがやらなければいけないこと」と続けた。「でも、やる人がいないよねって。それで自分が始めた」という。
「物作りで利益が出ないと、先進国から物作りの技術がどんどん失われてしまう」と現状を危惧。「安かろう悪かろうに席巻されているが、良い物にお金を払ったほうがいいよねという人は世の中にいる」とし、「そういう人向けの商品を出して、物作りの技術を継承するのは、普通なら誰かがやるべき」と熱をもって語った。
自身の肩書については、「好きに付けてください」と笑った。その上で、「入国審査の際はエンジニアと言っています」と明かした。