国民民主党が求める「年収103万円の壁」引き上げをめぐり、与党と国民民主党の幹部が17日、国会内で会談したが、国民民主が打ち切りを通告、物別れに終わった。前回提示の「123万円」から進展がなく、178万円を主張する国民は開始10分で「激怒退席」。123万円は「誠意」の数字と発言し、炎上した自民党の宮沢洋一税調会長(74)はこの日も「誠心誠意対応した」と述べ、協議継続を求めた。国民民主の前に、宮沢氏という「壁」が立ちはだかった形になった。
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自民党の宮沢洋一税調会長は、宮沢喜一元首相のおい。東大卒業後、旧大蔵省勤務を経て政界入りした。「税に関してこの方の右に出る者はいない。ミスター税調というか、ミスター財務省と言ってもいい」(国民民主党の榛葉賀津也幹事長)との人物評も。かつては「聖域」と恐れられた自民党税調の会長を2015年10月から2019年9月まで務めた後、2021年10月に再び就任した。
毎年、年末にかけて行われる税制改正大綱の協議で中心的役割を果たし、SNSでは「ラスボス」と指摘する声もある。
親族には、俳優の宮澤エマがいる。