将棋の柵木(ませぎ)幹太四段(26)が18日、自身のX(旧ツイッター)を更新。将棋界史上初の女性棋士を目指す西山朋佳女流3冠(白玲・女王・女流王将=29)が挑戦中のプロ棋士編入試験5番勝負第5局の相手を務めることについて、意気込みをつづった。
西山女流3冠は17日に大阪府高槻市の関西将棋会館で行われたプロ棋士編入試験5番勝負の第4局に臨み、宮嶋健太四段(25)に勝利。対戦成績を2勝2敗のタイに戻し、来年1月に行われる第5局に臨むことととなった。
第5局の相手を務める柵木はXで「編入試験5局目について」と書き出し、「西山さんとは奨励会で15局以上指しており(だいたい5割くらい)、同じような昇段ペースだったこともあり、なんとなく回ってくる予感がありました」と記述。そして「失礼のないように全力を尽くしたいと思います」と意気込みをつづった。最後に「キリがないので、これに関する質問はなしでお願いします」と締めくくった。
編入試験は新人棋士5人と対局し、3勝すればプロの四段となる。西山は奨励会の最高位三段に在籍していたが2021年に退会し、女流棋士に転向した。年明けに史上初の女性棋士誕生をかけた大一番を迎える。
柵木は愛知県西尾市出身で、名古屋大学工学部卒業。増田裕司七段門下。奨励会の三段リーグ編入は16年前期から。編入同期は藤井聡太(現7冠)と西山。2度の三段リーグ次点獲得で規定により、昨年4月からフリークラス入りでの四段となった。