衣類通販大手ZOZOの創業者で、株式会社カブ&ピース代表取締役社長の前澤友作氏(49)が18日、X(旧ツイッター)を更新。「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏(48)が設立した新会社「made in japan」にエールを送った。
ひろゆき氏は16日、緊急来日し、新会社設立を発表。同社は、日本の隠れた職人たちが作る製品を、世界に広めることを目的とし、日本中で埋もれた良質な技術力をもつ企業とパートナーシップを締結し、新規ビジネスの開発を目指す。
「売り上げが上がっても利益はほとんどない。原価がメチャクチャ高いので」と明かしたが、そこには「会社としてはもうからないけど、請け負ってくれる工場には高めに出していきたい。僕らがもうからなくても、作ってくれる人たちはそれなりの利益が出る」という理念があり、「だから安売りはしない」と宣言。「物作りで利益が出ないと、先進国から物作りの技術がどんどん失われてしまう」と現状を危惧し、「安かろう悪かろうに席巻されているが、良い物にお金を払ったほうがいいよねという人は世の中にいる。そういう人向けの商品を出して、物作りの技術を継承するのは、普通なら誰かがやるべき」「でも、やる人がいないよねって。それで自分が始めた」と熱をもって語った。
ひろゆき氏と前澤氏は、過去に「お金配り企画」や、児童養護施設にパソコンを寄付する企画をめぐって意見が食い違い、前澤氏がひろゆき氏をX上で一時ブロックしていたことなど“因縁”がある。前澤氏が先月、新サービス「カブアンド」を発表すると、ひろゆき氏が「仮に上場したら6億株の株式を売ろうとする人が殺到。株価が下がると株引換券の引換価格も下がり、浮動株が増え、下げ圧力が増える。上場ゴール狙いじゃん」と疑いの目を向け、その後も厳しい質問を投げかけるなどしたことから、両者のバトル再燃か? と話題になっていた。
しかし今回、前澤氏はひろゆき氏の新会社に関する投稿を受け、「これは応援したい。日本愛は共通だったんだな」と共感。「買ってくれる人に株渡しませんか!?」と呼びかけつつ、「カブアンドでも、日本のモノやコトを日本人が再評価して応援するような事業を考えていきたい。参考にさせていただきます」とリプライを送った。
一方、ひろゆき氏は前澤氏の投稿に対し「1400年前に創業した世界最古の株式会社・金剛組は、寺社建築の技術を継承し『儲け過ぎない』『手を抜かない』という経営方針です」と例を示した上で、「株式公開して『哲学より利益』を重視する株主が出ると利益重視になってしまいます 株式会社made in Japanは哲学重視の会社なので株を持っても得しないですしね」と説明した。