韓国で、ロッテリアが非常戒厳の火の粉を浴びた。非常戒厳の発令2日前の12月1日、ソウル郊外のロッテリアで、軍幹部ら4人がハンバーガーを食べながら非常戒厳を事前に謀議した状況が17日、明らかになった。この報道が18日までに広がり、密談が意外な場所で行われたこともあって、SNS上ではロッテリア関連の書き込みが続いた。
韓国内の報道によると、ロッテリア本社への問い合わせも殺到。「内乱バーガーを発売しないのか?」「戒厳バーガー販売して」「戒厳謀議セットを販売してほしい」などの問い合わせが相次いだという。韓国総合紙の国民日報は18日「ロッテリア困惑…内乱バーガーは作らない」の見出しで、同チェーン店本社の「このように政治的な問題に絡むことになり、とても困惑している。該当の売り場は、私たちの販売店に過ぎない。関連商品の発売計画も当然ない」とのコメントを紹介した。
ロッテリアが注目されるようになったのは、非常戒厳の状況を捜査する捜査本部特別捜査団が17日、言論公示を通じて「戒厳宣布2日前の1日にノ・サンウォン前情報司令官とムン・サンホ情報司令官が京畿道安山市にあるロッテリアで情報関連部隊所属大佐2人に会って戒厳を事前に謀議した状況を把握した」と発表したため。特別捜査団は、ノ・サンウォン前情報司令官に対して内乱などの容疑で拘束令状を申請した状態だ。